小学生にフィジカルトレーニングは必要か?
先日のアジアカップでは男子・女子ともに決勝戦まで行き、女子は優勝、男子は準優勝とどちらも好成績でした!決勝戦は男子・女子ともに、相手の気迫と、フィジカルを活かした激しいプレーに苦しみました。
しかし、三苫選手や遠藤選手など世界で活躍する選手は、フィジカル面でも対等にやりあえることを証明しています。
そこで、小学生や育成年代においてもフィジカルトレーニングは必要かということを考えてみました。
・フィジカルとは何か?
・フィジカルの目的
・サッカーにおけるフィジカルトレーニングの効果とは?
・小学生におけるフィジカルトレーニング
・まとめ
フィジカルとは何か?
フィジカルとは、「身体的」や「肉体的」という意味を指します。サッカーにおいては、身体能力の総合的な意味を指すことが多いです。
相手とぶつかるときのコンタクト、身体の大きさ、スピードが速いなどにおいても、「フィジカルが強い」ということがあります。
フィジカルを上げる目的
主にフィジカルを上げる、運動能力を上げる目的は、足が早くなりたい、俊敏性をつけたい、コンタクトプレーで負けないパワーをつけたい、そういったサッカーの実践に活きるフィジカルをつけるといった目的があります。
実際にフィジカルをつけることで、身体が安定し、持久力などもつくことでパフォーマンスが上がるということは十分考えられると思います。また、同時に身体が強くなる、柔軟になる、俊敏性がつくことでケガ予防や動作改善などの効果もあります。
サッカーにおけるフィジカルトレーニンの効果とは?
サッカーの動きの要素から考えると
- ボールコントロール(トラップ、ドリブルなど)
- キック(パス、シュートなど)
- コンタクトプレー(相手とぶつかる、球際プレーなど)
- アジリティ(方向転換、スプリント、ジャンプなど)
こういった動作をフィジカルトレーニングをすることで、
- 下半身の筋力やバランスが取れるようになりボールコントロールが安定する
- キック力が増す
- コンタクトしても負けない力やバランス力がつく
- 動きの方向転換がスムーズになる、ターンが速くなる
- 動きやプレーが連続しても疲れずにプレーが続けられるけうになる
- ドリブルコントロールミス、パスミスが少なくなる
などの効果が考えられます。
動きが良くなることで、それがプレーの動作改善や安定性、パフォーマンスの向上に繋がります。
小学生におけるフィジカルトレーニング
小学生年代において、考えることは成長期であることからも過度な負荷は避けること、先を見据えた、その先に繋がる取り組みが重要になります。
15歳以上になると成長も落ち着き、パワー系のトレーニングができると言われています。そのため小学生の成長期にはさまざまな動きの中で、基礎運動能力を高めていくことが重要です。
最近では、子どもたちの体力低下や偏ったスポーツをすることで動きの多様性がなくなり、コーディネーション(運動能力)不足が言われています。
サッカーにおいては、
- スピードを高める
- アジリティを高める
- コーディネーション能力をつける
これらは、サッカーに繋がる動きであり、スポーツ全般においても重要な能力です。
小学生においては、全身を使った基礎的な運動動作(走る、ジャンプ、方向転換、くぐる、転がる、バランスなど)をすることで、バランス力、スピード、アジリティ、上半身と下半身の連動などの能力を身につけることが大切です。
これらの能力がサッカーの動作において活きることになります。
最近では、転び方が下手で腕を怪我した、手が出ずに顔から転んでしまう、とっさに避け切ることができずにぶつかってしまうなど、怪我予防としても活きてきます。運動能力が上がることで、自分の体を守ることができるようになります。
小学生においては、皆さんがイメージするようなフィジカルトレーニングではなく、総合的な運動動作を高めることが大切です。つまりサッカー少年においても、フィジカルトレーニングは必要であるということができます。パフォーマンスアップや怪我予防としても必要で非常に効果的だと言えます。
まとめ
- フィジカルとは、総合的な身体能力を指す
- 目的は、競技の力を上げる(スピードをつける、コンタクトに強くなるなど)ことと、怪我予防、動作改善にある
- 動きが良くなることで、それがプレーの動作改善や安定性、パフォーマンスの向上に繋がる。
- 小学生にも、フィジカルトレーニングは重要である。
- 小学生においては、総合的な基礎運動動作を中心に行うことが重要。
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