コーディネーショントレーニングは、なぜ小学生のサッカーに必要なのか?
「コーディネーショントレーニングって何ですか?」
保護者の方からすると、少し聞き慣れない言葉かもしれません。
ラダーをしたり、ジャンプをしたり、ステップをしたり。
一見すると、
「これってサッカーに必要なの?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、私たちは小学生年代だからこそ、コーディネーショントレーニングを大切にしています。
なぜなら、
サッカーが上手くなるためには、ボールを扱う技術だけではなく、「自分の身体を思い通りに動かす能力」が必要だからです。
コーディネーションとは?
簡単に言えば、
「自分の身体を、自分の思った通りに動かす能力」です。
例えば、「右に行きたい」と思ったら右に動く。
「止まりたい」と思ったら止まる。
「相手が来たから方向を変えよう」と思ったら、身体の向きを変える。
「ボールが浮いた」と思ったら、ジャンプして対応する。
こうした一つひとつの動作には、
- バランス
- リズム
- 身体の位置を把握する力
- 反応する力
- 手と足を連動させる力
- 力加減を調整する力
- 動きを切り替える力
など、さまざまな能力が関係しています。
これらを総合的に育てていくのが、コーディネーショントレーニングです。

サッカーでは、身体をどのように使っている?
例えば、ドリブルで相手を抜く場面を考えてみます。
ボールを見ながら、
相手を見る。
↓
相手との距離を感じる。
↓
右に行くと判断する。
↓
身体を右に動かす。
↓
相手がついてきた。
↓
急に止まる。
↓
左へ方向を変える。
↓
再び加速する。
実際には、これを一瞬のうちに行っています。
ここには、
見る → 判断する → 身体を動かす → ボールを扱う
という複数の能力が必要です。
つまり、
「ボールを上手に扱えること」と「身体を上手に扱えること」は、別々ではありません。
身体を自由に使えるようになることで、技術を発揮できる場面も増えていきます。
① ボールコントロールにも生きてくる
サッカーでは、片足でボールを扱うことが多くあります。
そのとき、反対側の足で身体を支えています。
つまり、
片足でバランスを取る能力
が必要になります。
例えば、
- インサイドキック
- トラップ
- ドリブル
- ターン
- フェイント
これらにも身体のバランスが関係しています。
身体がフラフラしていれば、ボールを正確に扱うことは難しくなります。
だからこそ、
「ボールを触る練習」と「身体を動かす練習」は別物ではありません。
身体の土台ができることで、技術を安定して発揮しやすくなります。
② ドリブルや1対1に生きてくる
1対1では、相手を抜くために、
止まる → 動く → 方向を変える → 加速する
という動作を繰り返します。
ここで重要なのが、身体を自由にコントロールする能力です。
例えば、相手を抜くためにフェイントを入れても、
身体が思ったように動かなければ、
「右にフェイントして左へ行く」
という動作を素早く行うことができません。
逆に、身体を自由に動かせる選手は、
「相手の動きに合わせて、自分の身体も変えられる」
ようになります。
これが1対1の強さにつながります。
③ トラップやパスにも生きてくる
「トラップは足元の技術だから、コーディネーションとは関係ない」
と思われるかもしれません。
しかし、実際には違います。
ボールが少しずれた場所に来たとき、
身体を動かしてボールの位置に合わせる必要があります。
右にずれれば右へ。
前にずれれば前へ。
浮いたら身体を合わせる。
つまり、
「ボールに身体を合わせる能力」
が必要です。
これはコーディネーション能力と深く関係しています。
④ 守備にも生きてくる
守備では、相手に合わせて身体を動かさなければなりません。
相手が右へ行けば右へ。
左へ行けば左へ。
止まれば自分も止まる。
突然方向を変えられたら、自分も方向を変える。
つまり守備では、
「相手を見る → 反応する → 身体を動かす」
という能力が非常に重要です。
コーディネーションは、攻撃だけではなく守備にもつながります。
⑤ 「判断してから動く」力にもつながる
コーディネーションというと、
「身体能力の話」
と思われがちです。
しかし、私たちが特に大切にしたいのは、
『認知・判断と身体をつなげること』
です。
例えば、
赤なら右。
青なら左。
という反応ゲーム。
これは単純な運動に見えますが、
見る
↓
情報を理解する
↓
判断する
↓
身体を動かす
というサッカーと同じ流れがあります。
サッカーは「考えてから身体を動かすスポーツ」です。
だからこそ、身体だけを動かすのではなく、情報を受けて身体を動かす経験を増やしていきます。

小学生年代で取り組む意味
では、なぜ小学生の時期に取り組むのでしょうか。
小学生年代は、さまざまな動きを経験することが非常に重要な時期だからです。
サッカーだけを繰り返すのではなく、
- 走る
- 跳ぶ
- 投げる
- 捕る
- 転がる
- バランスを取る
- 方向を変える
- リズムを変える
- 反応する
など、たくさんの身体の使い方を経験しておく。
その経験が、後のスポーツ動作やサッカーの技術につながっていきます。
特に小学生のうちは、
「今できる技術を増やす」ことだけではなく、「これから技術を増やせる身体を作る」ことも重要です。
では、取り組まないとどうなるのか?
ここは誤解のないようにしたい部分です。
コーディネーショントレーニングをしなければ、
「サッカーが上手くならない」
ということではありません。
サッカーをたくさんする中でも、自然とコーディネーション能力は育ちます。
ただし、運動経験が少ない子や、同じ動きばかりを繰り返している子は、
「経験している身体の動きの種類」が少なくなる可能性があります。
すると、
- 身体の動かし方がぎこちない
- バランスを崩しやすい
- 動き出しが遅れる
- 止まることが苦手
- 方向転換が苦手
- 相手に合わせて動くことが苦手
- 新しい動きを覚えるのに時間がかかる
といったことにつながる場合があります。
そして、その状態で高いレベルの技術を求められると、
「頭では分かっているけど、身体がついてこない」
ということが起こります。
だからこそ、今のうちから身体の引き出しを増やしておくことが大切です。
「できない=運動神経が悪い」ではない
ここも、私たちが保護者の方にも伝えたい大切なことです。
コーディネーションのトレーニングをしていると、
「うちの子は運動神経が悪いのかな?」
と感じることがあるかもしれません。
しかし、必ずしもそうではありません。
単純に、
「その動きを経験したことがない」
だけかもしれません。
初めての動きが上手くできなくても、
経験する。
↓
少しできるようになる。
↓
身体が覚えていく。
↓
別の動きにも応用できる。
この積み重ねが大切です。
だからこそ、できないことを責めるのではなく、
「新しい動きを経験できた」ことを成長として捉える。
これが小学生年代では非常に重要です。

コーディネーションは「未来の技術」の土台
サッカーの技術は、成長とともにどんどん複雑になっていきます。
速い相手。
強い相手。
狭いスペース。
少ない時間。
プレッシャーの中でのプレー。
そうなったとき、
「技術を知っている」だけでは足りません。
その技術を、
「いつでも、どんな状況でも、自分の身体を使って実行できること」が必要になります。
だから私たちは、
今すぐできることだけを増やすのではなく、将来できることを増やすための土台も育てたい。
その一つが、コーディネーショントレーニングです。
大切なことは…
子どもの成長は、目に見えるものだけではありません。
試合でゴールを決める。
ドリブルで相手を抜く。
速く走る。
もちろん、そうした成長も大切です。
しかし、
身体の使い方が少し上手くなった。
転んでもすぐに立てるようになった。
バランスを崩さなくなった。
相手を見ながら動けるようになった。
以前よりスムーズに方向転換できるようになった。
こうした変化も、将来のサッカーにつながる大切な成長です。
小学生の今だからこそ、
「上手くなるための技術」だけではなく、
「上手くなり続けるための身体」も育てる。
CITY SPORTS ACADEMYでは、そんな考え方で身体づくりに取り組んでいきます。
「身体を自由に動かせること」から、
「サッカーの状況に合わせて身体を使えること」へ。
これが、CITY SPORTS ACADEMYが考えるコーディネーショントレーニングです。
サッカースクールをお探しの方へ。運動能力を伸ばすことで、今よりもサッカーが上達できます。

「スピードをもっと付けたい…」 「基本技術をしっかり身に付けたい…」 「運動能力(神経)をもっと伸ばしたい…」 CitySportsAcademyでは、選手の運動能力を伸ばすことで、サッカーの上達する身体をつくります。 独自メソッド(CSAトレーニング)で、スピード・コーディネーション・アジリティを中心に運動能力を伸ばし、動きの技術、体力を身に付けます。 少人数制クラスで、一人一人に細かい部分まで指導することで、選手が理解しながら成長することができます。
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