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アジリティトレーニングは、なぜ小学生のサッカーに必要なのか?

「アジリティって、結局何ですか?」

サッカーの現場ではよく使われる言葉ですが、少し分かりにくい言葉かもしれません。

簡単に言えば、アジリティとは、

「相手や周囲の状況に合わせて、自分の身体の動きを素早く変える能力」

です。

ただ速く走ることではありません。

ただ方向転換が速いことでもありません。

サッカーでは、

見る → 判断する → 動く → 止まる → 方向を変える → 再び動く

ということが、常に起こっています。

その「変化に対応する身体能力」が、アジリティです。

CITY SPORTS ACADEMYでは、アジリティを

「サッカーの中で、相手やボールに対応するための身体能力」

として考えています。

速い選手=アジリティが高い選手、ではない

例えば、50mを速く走れる選手がいたとします。

その選手が、1対1で必ず相手を抜けるでしょうか?

必ずしもそうではありません。

なぜなら、サッカーでは直線的に走るだけではないからです。

相手が右に動く。

自分も右へ。

相手が急に左へ。

自分も方向を変える。

相手が止まる。

自分も減速する。

相手が再び動く。

自分も加速する。

これがサッカーの1対1です。

つまり、

「速く走る能力」だけではなく、「状況に合わせて速さや方向を変える能力」

が必要になります。

アジリティの基本は「止まる」

アジリティというと、

「素早く方向転換すること」

をイメージする方が多いと思います。

しかし、その前に大切なのが、

「止まる能力」

です。

例えば、全力で走っている選手が、急に方向を変えようとしても、身体をコントロールできなければ上手く曲がれません。

まず、

減速する。
身体を安定させる。
方向を変える。
再び加速する。

という流れが必要です。

つまり、

「速く動くこと」と同じくらい、「速く止まること」が重要です。

① ドリブルに生きてくる

アジリティがサッカーに生きる代表的な場面が、ドリブルです。

相手を抜くとき、

相手を見る。

相手の重心を見る。

空いている方向を判断する。

身体の向きを変える。

ボールを動かす。

再加速する。

という動作を行います。

このとき、

「ボールを扱う技術」だけではなく、

身体を素早く変化させる能力

が必要です。

だから、アジリティはドリブルやフェイントの土台にもなります。

② 守備にこそアジリティが必要

アジリティは、守備にも非常に重要です。

例えば、1対1の守備。

相手が右に行けば右。

左に行けば左。

急に止まれば自分も止まる。

裏へ抜ければ、自分も方向を変えて追いかける。

つまり、

相手の動きに合わせて、自分の身体を変化させ続ける

必要があります。

守備が苦手な選手の中には、

「足が遅い」

のではなく、

「相手の動きに対して、身体の切り替えが遅い」

というケースもあります。

だからこそ、アジリティを高めることは、1対1の守備能力にもつながります。

③ トラップにもアジリティが必要

意外に思われるかもしれませんが、アジリティはボールを止めることにも関係します。

例えば、味方からのパスが少しずれたとします。

右にずれれば右へ。

前にずれれば前へ。

浮いたら身体を合わせる。

つまり、

「ボールの位置に合わせて身体を動かす」

必要があります。

良いトラップとは、

「足だけでボールを止めること」

ではありません。

身体全体をボールに合わせ、次のプレーがしやすい状態を作ること

でもあります。

そのためには、身体を素早く調整する能力が必要になります。

④ 「相手を見る力」とセットで考える

アジリティトレーニングで特に大切にしたいのが、

「相手や状況を見ること」

です。

例えば、マーカーを置いて、

「右→左→右→左」

と決められた動きをする。

これも身体能力を高めるトレーニングになります。

しかし、実際のサッカーでは、

「次は右に行く」

と決められているわけではありません。

相手がどちらに動くかによって、自分の動きも変わります。

だからこそ、

決められた方向へ動くアジリティ

から、

相手や合図を見て方向を変えるアジリティ

へ発展させていきます。

⑤ アジリティは「判断力」とつながっている

ここはCITY SPORTS ACADEMYとして特に大切にしたい部分です。

アジリティは、身体だけの能力ではありません。

例えば、

「赤なら右」

というルールがあれば、

赤を見る。

意味を理解する。

右と判断する。

身体を右へ動かす。

この一連の流れがあります。

サッカーでも、

相手を見る。

相手が右へ動いた。

左が空いたと判断する。

左へ身体を動かす。

ということが起こります。

つまり、

アジリティには「見る・判断する・動く」というサッカーの基本が含まれています。

⑥ 「決められた動き」から「予測できない動き」へ

小学生のトレーニングでは、最初から複雑なことをする必要はありません。

まずは、

前へ走る。
止まる。
右へ行く。
左へ行く。

という基本的な動きを経験する。

そこから、

「スタッフが色を出す」

「相手が動く」

「ボールが転がる」

「途中で方向が変わる」

など、予測できない要素を加えていきます。

最終的には、

「何が起こるか分からない状況の中で、自分の身体をコントロールする」

ことを目指します。

これは、実際のサッカーそのものです。

⑦ 小学生の時期に取り組む意味

小学生のサッカーでは、身体の成長や運動経験に大きな個人差があります。

今、身体が大きい子。

小柄な子。

足が速い子。

まだ速くない子。

身体の使い方が上手な子。

少しぎこちない子。

さまざまです。

だからこそ、

「今の身体能力だけで勝負させない」

ことが重要です。

アジリティトレーニングを通して、

  • 止まる
  • 曲がる
  • 方向を変える
  • バランスを取る
  • 相手を見る
  • 反応する
  • 再び加速する

という経験を増やしていく。

その経験が、将来のプレーの幅を広げていきます。

アジリティに取り組まないとどうなるのか?

ここも誤解のないようにしたいところです。

アジリティトレーニングをしなければ、

「サッカーができなくなる」

ということではありません。

サッカーそのものをたくさんプレーする中でも、アジリティは自然と身につきます。

ただし、身体を動かす経験が少なかったり、直線的な動きばかりになったりすると、

  • 急に止まることが苦手
  • 方向転換が遅い
  • 相手の動きについていけない
  • 動き出しは速いが、切り返しが苦手
  • 身体のバランスを崩しやすい
  • ボールの変化に身体を合わせられない

といった課題が出ることがあります。

特に、

「速く走れるけれど、止まれない」

という選手は、サッカーの中でスピードを十分に活かせないことがあります。

だからこそ、

速く動く能力と、動きを変える能力をセットで育てる

ことが大切です。

「アジリティが高い子」は、動きが速く見える

アジリティが高い選手は、必ずしもチームで一番足が速い選手ではありません。

しかし、

「動きが速く見える」

ことがあります。

なぜでしょうか。

それは、

無駄な動きが少ないからです。

相手が右へ動いた瞬間に右へ。

相手が止まった瞬間に止まる。

ボールがこぼれた瞬間に動く。

つまり、

状況を早く認識し、身体を早く変化させている。

だから、結果として「速い選手」に見えるのです。

アジリティは「身体能力」だけではない

私たちは、アジリティを単純な身体能力として考えていません。

むしろ、

認知

判断

身体操作

スピード

が組み合わさった能力だと考えています。

だから、アジリティトレーニングにも、

鬼ごっこ。

ミラーゲーム。

色反応。

1対1。

ボールを使った方向転換。

などを取り入れていきます。

「マーカーを速く回る」だけではなく、

「相手や状況を見て、身体を変化させる」

ことを大切にします。

大切なのは…

子どもの成長を見るとき、

「足が速くなった」

「ドリブルが上手くなった」

という変化は、とても分かりやすいと思います。

一方で、

「止まるのが上手くなった」
「身体の向きを変えるのが上手くなった」
「相手についていけるようになった」
「ボールに合わせて身体を動かせるようになった」

という変化は、少し分かりにくいかもしれません。

しかし、こうした能力は、サッカーのレベルが上がるほど重要になっていきます。

小学生の今は、

「今すぐ1対1に勝てるか」だけではなく、
「将来、1対1で勝てる身体を作っているか」

という視点も大切です。

今の小さな動きの変化が、数年後の大きなプレーの差につながっていきます。

CITY SPORTS ACADEMYが育てたい「アジリティ」

私たちが育てたいのは、

「方向転換が速い選手」だけではありません。

目指しているのは、

「相手やボール、周囲の状況を見て、自分の身体を素早く変化させられる選手」

です。

速く走る。

止まる。

相手を見る。

方向を変える。

再び加速する。

そして、

そのすべてをサッカーの中で使う。

これが、私たちが考えるアジリティです。

小学生の今だからこそ、

「今の身体能力で勝つこと」ではなく、
「これから成長していく身体の使い方を身につけること」。

CITY SPORTS ACADEMYでは、そんな視点でアジリティを育てていきます。

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